夫婦布袋汁椀 錆 日月 2個セット SO-456 ペア 夫婦椀 お椀 碗 セット 器 化粧箱 漆 贈答 贈り物 ギフト 伝統工芸 工芸品 国産 F6P-0222

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商品概要国産の栓(ウコギ科の落葉広葉樹)をロクロ挽きにて仕上げ、サビ目を残した刷毛錆(はけさび)にて塗り上げた頑丈な椀です。朱錆・黒錆の夫婦の組み合わせに金箔・銀箔も美しい「日月蒔絵」を描きました。金は太陽・銀は月を表しており、婚礼の記念品などの贈答にぴったりです。専用の夫婦化粧箱でお届けいたします。
※万が一品切れの場合、製造から発送まで最長3か月~半年ほどお時間をいただく場合がございます。
【お問合せ先】
内容量・サイズ等■2客入
■天然木(欅)・漆・手描き蒔絵・化粧箱入(日本製)
■サイズΦ11.3×7.5cm
配送方法常温
発送期日準備でき次第、順次発送

事業者情報
事業者名有限会社大尾嘉漆器
営業時間09.00-18.00
定休日土曜・日曜・祝祭日・年末年始など


生涯使える、「普遍的なもの」を描いた夫婦汁椀
今回ご紹介する返礼品は、伝統工芸品・山中漆器を手掛ける大尾嘉漆器(おおおかしっき)のオリジナル商品「夫婦布袋汁椀」です。ベースは朱色と黒色の2色。金箔と銀箔で描かれているのは「日月(じつげつ)」。月と太陽を指し、「普遍的なもの、変わらないものを表現した」というこちらは、まさにご夫婦で使うのにぴったりの汁椀。素材には栓(せん)の木を使用しており、丈夫な仕上がり。また、漆を何層にも重ねて塗っているため傷が付きにくく、メンテナンスをしながら丁寧に扱えば20、30年は使えるのだそう。まさに、生涯に渡り大切に使いたい夫婦汁椀です。山中漆器の産地、石川県加賀市を訪れました。
国立工芸館移転で注目を集める、工芸王国・石川県
2020年10月、国立工芸館が移転オープンし注目を集めている石川県。名誉館長として中田英寿(なかたひでとし)さんが就任したことでも話題となりました。石川県には、輪島塗や山中漆器、九谷焼、加賀友禅など古くから伝わる伝統工芸の技が数多く受け継がれています。国指定や県指定の伝統工芸品は36品目あり、過去には人間国宝を8人輩出。また、今なお人々の日常の暮らしに工芸が根付いており、それが「工芸王国」と呼ばれる所以となっています。
山中漆器の産地であり県内屈指の温泉街、山中温泉
今回は、石川県にある伝統工芸品のなかでも全国に多くのファンを持つ山中漆器の産地、加賀市・山中温泉を訪れました。山中温泉は自然豊かな山々に抱かれた場所にあります。四季折々の美しい景色が眺められる「鶴仙渓(かくせんけい)」は観光客に大人気。街なかには土産物屋が立ち並び、名物「娘娘饅頭(にゃあにゃあまんじゅう)」や山中漆器、地酒などの買い物が楽しめます。
また、山中の温泉は身体の芯まで染み渡り、身も心も潤すと松尾芭蕉が称賛した温泉の一つ。芭蕉の句から命名された総湯・菊の湯は、公衆浴場として地元の人々に親しまれ、開湯以来1300年変わらぬ場所で多くの人たちを癒しています。
職人たちの技術が作る、木目を生かした山中漆器
山中漆器の起源は、およそ400年前の安土桃山時代。山々を渡り歩き、木材をろくろでひく挽物(ひきもの)の器を作って生活していた木地師(きじし)の一団が、山中温泉に定住した頃から始まります。木地師は次第に湯治客への土産物として販売するようになり、江戸時代中頃からは会津や京都、金沢から塗りや絵付けの技法・蒔絵(まきえ)の技術を取り入れ、木地と共に茶道具などの産地として発展してきました。漆器の生産工程には木地、塗り、蒔絵の工程があり、塗り工程はさらに下地と上塗りに分かれています。
石川県には3つの漆器産地があり、それぞれ「木地の山中」、「塗りの輪島」、「蒔絵の金沢」と称されていますが、山中はろくろ挽物木地の分野では職人の技術が国内トップのレベルにあり、木目を生かした拭漆(ふきうるし)仕上げの椀が代表的。また、「山中木地挽物」は石川県指定無形文化財にも登録されています。
この地で創業し143年の歴史を持つ、大尾嘉漆器
そんな山中温泉の地に、近年、幅広い世代から人気を集めている漆器店があります。1877年に誕生した大尾嘉漆器。5代目・大尾嘉孝(おおおか・たかし)代表取締役社長に、お話を伺いました。
同社は従来より、高級割烹品を中心とした椀や茶道具を主力商品とした漆器製造卸問屋として営業を行ってきましたが、時代の変化に伴い、現代のライフスタイルにあわせた漆器のあり方を模索。オリジナルブランド「嘉匠菴(かしょうあん)」を立ち上げ、木地師の技術やこれまでのノウハウを生かした新製品を数々と生み出し、新たな市場を開拓しています。
漆器のイメージを刷新する「Colorful」シリーズ
ところで、「漆器」と聞いてみなさんが思い浮かべるのはどんな色でしょうか?おそらく、朱色や黒色を想像する人が大半なのではと思います。そんななか、大尾嘉さんは多くの人が漆器に対して持つ従来のイメージを払拭し「一般家庭でも日常使いしていただけるような漆器」を考案。リーズナブルな家庭用食器洗浄機対応の漆器や、ワインカップの形状をした漆器、冷たい飲み物を味わうのにぴったりな漆器などを手掛けました。
象徴的な商品が、「Colorful(カラフル)」シリーズです。ピンクやブルー、イエローなど全10色を展開。木目を生かしながら美しく彩られた器は、手にする人の心を奪います。2016年には、「Cool cup Colorful(クールカップ カラフル)」が「プレミアム石川ブランド」認定製品として認定。大尾嘉さんは「漆器は100個作っても、人の顔と同じように同じものがないんです。これこそ、自然の素材から作った醍醐味。木目や色の発色を楽しんでいただきたいです」。
大尾嘉社長が語る、山中漆器の魅力
「山中塗りは伝統的な木製漆器と近代漆器が共存共栄している産地なので、例えば木地には伝統工芸の技術を用いて、塗装は近代技術で塗るとか、そういったことができるんですよ」。長年の技術と、従来のやり方にこだわらない柔軟な姿勢が、新しい製品づくりを可能にしているといいます。「実際に手にとっていただくと一番伝わりやすいのです」と大尾嘉さん。手に持つとまず、薄挽きの技術によって実現した、その軽さに驚きます。また、漆器は熱伝導が低いのが特徴。クールカップは結露しにくく、マグカップは熱が外に伝わりにくい仕上がりとなっています。
そして最大の魅力は、木目の美しさにあります。「木地の山中」と呼ばれるだけあり、木目を生かしたさまざまな風合いを生み出しています。木地と漆の組み合わせにより同じ表情は一つもなく、自分の感性に合った器を探す醍醐味があります。
なんと嬉しいことに、大尾嘉漆器の商品は、依頼をすれば全ての商品が修理可能。2年に1回くらいの頻度で丁寧に修復することで、長く付き合うことができます。ご紹介した「夫婦布袋汁椀」も、こまめなメンテナンスによって、子や孫の代まで受け継ぐことができるのだそう。家族で大切に使いたくなる、特別なお椀です。

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